糖尿病と不眠の関係

睡眠は、脳と身体を休ませ、充実した毎日を送るために欠かすことのできないものです。
必要な睡眠時間は人によって異なります。5時間の睡眠で十分という人もいれば、8時間以上眠らないと、という人もいます。最近の研究で、睡眠時間が糖尿病の引き金になったり、糖尿病を悪化させる可能性があることが判明しました。

2008年に発表された研究では、睡眠時間が短すぎる、あるいは長すぎる人は、高血糖となる確率が高いことが示されました。
1000人以上の日本人を対象としたアンケートで、「6時間未満の睡眠しかとらない」または「9時間以上の長い睡眠時間をとる」と回答した人では、睡眠時間が6~8時間の人に比べて血糖値が高い人、ヘモグロビンA1cの数値が高い人の割合が大きいことがわかりました。
また、国内のある会社の男性従業員2649人を対象とした研究では、入眠障害がある人は入眠障害の頻度が少ない人と比べて約3倍、中途覚醒がある人では中途覚醒の頻度が少ない人と比べて約2倍糖尿病になりやすいという結果でした。

さらに、健康な成人の睡眠を制限し、「満腹ホルモン」と「食欲刺激ホルモン」を測定した調査より、睡眠を制限したときは、制限しなったときに比べて、日中の「満腹ホルモン」濃度が18パーセント低下し、「食欲刺激ホルモン」が28パーセント上昇しました。
これに伴い、空腹感や食欲も増加しました。この結果から、・・眠れないのでテレビみながらついついスナックを食べたり、お酒を飲んだりして肥満になり、糖尿病になる・・のではなく、・・不眠が脳内の食欲を調整するシステムに影響を与え、過食をもたらし、肥満や糖尿病の発症を促している・・という可能性が考えられます。

不眠は、体重増加に関与しているさまざまな因子に影響を与え、のちに糖尿病などの生活習慣病に進行する可能性があるため、不眠の治療は大変重要だと言えます。
きちんと治療すれば、よい眠りを取り戻せます。当薬局でもいろいろな不眠症の症状に応じたおくすりを多数用意しています。どうぞお近くのお医者さまへ御相談ください。